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私の趣味の一つが映画、それも邦画ではなく
洋画である。最近テレビで観た「哀愁」から
感じた事はこの映画の恋愛観に疑問を抱いた。

映画だから感動を与えればよいのかも知れないが
・・・簡単に内容を書くと、第一次世界大戦時代の話。

大尉である主人公ロイと、バレリ-ナーのマイラが
偶然に出会って恋仲になり、結婚寸前に戦争ゆえの

運命のいたずらでロイは戦地に行ってしまう。
また公演に遅刻した事でバレエ団によりクビに
なっていたマイラは
ある日喫茶店の新聞で

ロイの戦死記事をみて絶望に陥る。生活も厳しくなり、
ついに娼婦になったが、実はロイは生きていて帰国し、

正式に結婚に至る。マイラは娼婦である事を
ロイの母に打ち明け承認されながら、コンプ
レックスから逃れられずに置手紙をして去った。

ロンドンへ追って行ったロイはマイラを
見つけることが出来なかった。

その頃マイラは思い出深い橋の上でついに
軍用トラックに身を投げて死んでしまう。

その何年後にロイたちが最初に出会った橋の所
で映画は終わる。若いころ映画館で観た時は

大いに感動したが、改めてTVで観ると、
ロイの気遣いの浅さ、戦争優先だからと結婚を延ばす。

自分が戦地に行くなら裕福な実家にマイラを
引き留めておく配慮が無かった。

マイラの性格の弱さも理解してなかった。
愛がそんなに大切なら万難を排してでも
マイラを守っていれば悲劇にはならなかった。

娼婦は古代からの最初の女の職業であったのに、
性は汚れたものとの
偏見はこの社会にもあった。

この映画は厭戦が主題。愛情への配慮が欠け、
営業上悲劇にしたが、ハッピ-エンドにして欲しかった。

今日、コロナ禍では女性は安易に風俗界に行く。
女子大生はバイトとして簡単に入るので競争が
激しいらしい。

それとは別に性への正しい知識は持って欲しい。
何でも性は自由、OKと勘違いしてほしくない。
性は一種の芸術である。美しく楽しいものだ。